男性型脱毛症の対策(理論)で、
・テストステロンと5αリダクターゼの結合を阻止し、DHTの生成量を減らす
・レセプターに蓋をしてDHTとの結合を抑える
・発毛を促進する
の3つが男性型脱毛症の対策であると述べました。
そして、これを実現するにはそれぞれの役割をもつ育毛剤を使用する必要があります。
以下に上に挙げた役割をする育毛剤を紹介します。
(それぞれの育毛剤の詳細な説明については育毛剤のレポートで紹介していきます。)
[DHTの生成量を減らす育毛剤]
デュタステリド、フィナステリド、のこぎりやしなどが挙げられます。
薬の効果は、
デュタステリド>フィナステリド>のこぎりやし
の順になります(副作用の強さもこの順)。
フィナステリドはFDAにより育毛剤として認められており、日本でも発売されています。
デュタステリドはフィナステリド以上にDHTの生成量を減らすことが確認されていますが、
副作用がフィナステリドよりも大きいためFDAでも育毛剤としては認可されていません。
[レセプターとDHTとの結合を抑える育毛剤]
スピロノラクトン、フルタミド、RUヘアローションなどが挙げられます。
薬の効果は、
RUヘアローション>フルタミド>スピロノラクトン
の順になると思います(副作用についてはよくわかりません)。
この役割の育毛剤はどちらかというとマイナーであまり使用している人はいません。
[発毛を促進する育毛剤]
ミノキシジル、国産のほとんどの育毛剤、サプリメント系が挙げられます。
薬の効果は、
ミノキシジル>国産の育毛剤、サプリメント系
の順になると思います(副作用の強さもこの順だと思います)。
ミノキシジルは、FDAでも育毛剤として認められており日本でもリアップという育毛剤に
1%含まれています。海外製のものには5%や15%の商品もあります。
現在の育毛では、フィナとミノキの併用というのが一般的ですが、
フィナだけではDHTの生成を完全に抑えることが出来ないので、
レセプターの感受性の高い生え際などには[レセプターとDHTとの結合を抑える育毛剤]を
使用するのがいいと思います。
イメージ的には、
[DHTの生成量を減らす育毛剤]で敵(DHT)の絶対量を減らし、
[レセプターとDHTとの結合を抑える育毛剤]でレセプターに防御壁をはり、
[発毛を促進する育毛剤]でDHTの影響を受けてしまった毛の回復をはかる
といった感じでしょうか。
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