DHT説を簡単に説明すると次のような感じになります。
DHTは睾丸から生成されるテストステロンが体内中の5αリダクターゼと
結合することにより生成されます。そして、これが毛根のレセプターと結合すると
脱毛を促進するシグナルを発生させ脱毛を引き起こす
以上のことから、遺伝的に禿げやすい人(禿げの遺伝子を受け継いだ人)は、
・5αリダクターゼが多い
・レセプターの感受性が高い
のではないかと考えられます。
ただ、海外の論文などを読んでいると、
禿げの遺伝子を受け継いだ人は、レセプターの突然変異が起こりやすい
と書かれています。すなわち、何らかの原因でこの変異が起こると
レセプターの感受性が高くなってしまうのだと思います。
テストステロンの分泌量は20歳でピークとなり、その後だんだん減少していきますから
DHTの生成量も20歳がピークだと考えられます。
もし、遺伝によりレセプターの感受性が生まれつき高いなら20前後から
脱毛が始まるはずですが、実際には20代後半や30歳ぐらいから脱毛が始まる人も
かなりいます。このことからも、
遺伝的に禿げやすい人はレセプターの感受性が高いと言うよりは、
レセプターの突然変異が起こりやすいのだと思います。
何が原因でこのスイッチが入ってしまうのかは解かりませんが、
一般的によく言われている
・規則正しい生活
・適度な運動
・魚と野菜を中心の食事
・喫煙をさける
・酒を控える
を意識して行うことが脱毛のスイッチが入るのを遅らせる対策だと考えられます。
(これらを実践するのは意外と大変ですが) |